「蟠竜湖の大蛇

 むかし、蟠竜湖のまぶの口いうて田んぼへ水を引き込む水の口があって、そのねきにちょうど亀の甲みちょうな盛りあがったところがあったんだそういね。
 そこへ通りかかった行者が、きれいなつつじが咲いとったんで、手をのばしてとろうとしたら、足元がぐらっとして動いたんと。
 びっくりして飛びのいたんじゃそうなが、どうも昼寝をしていた大蛇の上を踏んだらしゅうて。
 行者は命からがら逃げかえったそうな。

語り手 水永タキ(高津)/佐々木ハツ(西平原)
斉藤隆資(赤雁)/高橋ナツ(遠田)

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