「高 波 山

 わたしのおじいさんがよう話しよったがね。
 向こうに見える山は海抜三百メートルもあって、高波山と呼んでいるんじゃ。
 どうしてそんな名前がついたかというと、むかし、大津波があって、その波しぶきが、あの山まで上がったんじゃ。
 それで高波山という名前がついたんじゃが、あの辺にいくと貝がとれるという話じゃ。

語り手 村上久代(隅村)/杉原亀雄(神田)

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