弘法大師の話
 「

 おばあさんが栗を干しよった。そこへ弘法さんが通りかかった。
 「その栗一つくれんか」
と、いんさった。
 「いやぁ。」
といって、そのおばあさんは、悪い顔をした。
 それからというもの。その栗は食べられんようになって、食わずの栗になってしもうたんじゃ。

語り手 竹林シノ(日原)

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