「しょろしょろ

 大平から山折へ越す山道に、しょろしょろちゅうて呼んでいるところがある。
 そこを通るときは、
 「だまって通らにゃあいけんで。」
と祖母がいいよった。
 そういわれりゃあこわくなる。
 「なしてだまらにゃいけん。」
ちゅうていうたら、
 「そこはの、しょろしょろちゅうて、はじめは小さいもんが出てきて、それから、だんだん背が高うなって、しまいにゃあ大きゅうなっておまえを喰うてしまうぞ。」
ちゅうていわれよったんじゃ。
 むかしの話じゃが、さみしい思いをして通ったものじゃ。

しょろしょろ

さしえ 北仙道小学校4年 T・T
語り手 斎藤隆資(赤雁)

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